店舗開業ラボTOP l 店舗コンセプト~家主・管理会社様との契約交渉
あなたがお店を出すための魂となる部分です。
知人に語り込めるくらいの強いイメージを描き出しましょう。
繁盛する店舗には、明確な顧客ターゲットがあります。
顧客ターゲットを絞り込むには、店舗に明確なコンセプトが必要です。
ここがブレると、誰にでも受け入れてもらえそうでいて、誰にも受け入れられないお店ができてしまいます。さらにこの時期に家族の理解と協力を得ると共に、良き相談相手や情報や助言をくれるネットワークが築くことも、意識したい大切なポイントです。
資金計画は、出店のためにいくらかかるのかという必要資金の計算と、その資金をどこから調達するのか、という二つの視点から考えます。
計画を立てる上でベースとなるのが「自己資金」です。
もちろん足りなければ、金融機関からの借入も検討しなくてはなりません。出店資金にいくらぐらい自己資金を充てられるのか、またその他の資金を効率的に調達できるかどうかは、営業にも大きな影響を及ぼします。
Step5・6の見通しを立てるために、収支計算の試算表をつくりましょう。
売上予測と経費見込み額の計算を行うわけですが、甘い試算は禁物です。開業時とその後の変化予測をもとに、「開業当初」と「営業が軌道に乗った後」に分けて、計画を立てます。
事業構想を現実化させる大事な作業です。金融機関の融資を獲得する上でも、非常に重要な作業ですので、これ以上はないというくらい細部まで検証するべきです。
事業計画書は出店のリハーサルです。
再確認と内容検証を行い、事業プランが練りあがってきたら、個別に検討してきた項目を、事業計画書としてまとめましょう。緻密な事業計画書を作り上げておくと、店舗づくりに迷いがなくなります。また、資金調達や物件取得交渉を行う上での武器となります。
事業の全体像、内容の詳細、客観的な資金計画など基本的な項目はもちろん、経営者のプロフィールや支援者リストなど、出店の力となる人的要素を盛り込むことも大切です。
本当にいい物件の情報は、待っているだけでは入ってきません。
信頼できる不動産業者との「ネットワーク」と、寄せられた物件情報には機敏に反応できる「フットワーク」が必要です。
店舗は「立地商売」といわれるほど、物件選びは重要です。
いい物件を優先して手に入れるためにも、物件情報が送られてきたら、業者さんには必ず返答をしましょう。
箱(物件)が気に入ったからといって焦りは禁物。あなたの望む業種・業態が、その物件では実現できない可能性もあります。
家主様がOKしてくれていたとしても、物件の設備環境として、電力容量が増やせない、既存空調設備の能力が低い、給排水設備を敷くのに多額の予算がかかる、ダクトの排気口が取れない――などの問題が生じることがあります。物件を借りた後にこのことに気づいてもまさに「後の祭り」。事前に専門家をつれて、自分の望む業態で店ができるのかどうか、きちんとした確認が必要です。
商圏・競合店調査は、繁盛店づくりに欠かすことのできない作業。
勘と経験頼みの立地診断では、変化の早いこの時代を勝ち抜いていくことはできません。商圏・競合店調査は、統計調査と現地調査の二つに大別できます。単純な数字から商圏の性格を見抜くことは簡単ではありませんが、他の商圏との比較を繰り返せばその傾向を感じ取ることができるはず。現地には、時間帯・曜日などを変えて数多く足を運び、街の雰囲気を肌で感じましょう。
店舗経営にとって動かぬ固定費となる家賃は、経営の肝。家主と結ぶ契約内容を軽んじてはいけません。
かといって一方的なゴリ押し交渉で家主や管理会社に不快感を残したまま契約を成立されるのも得策ではありません。円滑な店づくりのためには、徹底した交渉材料の準備と相手の立場を思いやる誠意を持って、ツボを押さえた契約交渉が必要です。